Vラインデビュー

脱毛、やりたいけど高いし……と選んだのは、お試しコース。レーザー脱毛で、
部位ごとにお試し価格でやれるコースだった。

そこで何を思ったのか、私はいきなりVラインをチョイス(気になっていたから……)。

「いきなり、腕とかって抵抗ありますし」と話す私に丁寧に対応してくれたスタッフさんの笑顔が痛かった
。いきなり陰毛にいくほうが抵抗あるだろう、普通は。

「痛いですよ」「大丈夫です」
なにせやったことがないから、心の準備といえば、全く関係のない方に陰毛を晒すことだけだった。

かくして、私は腕や足をモサモサさせながら、施術台に横たわったのだった。

「痛いですよ」
「念を押しますね」
「すごく」
「……」

本当に痛かった。

一般的には輪ゴムで弾いたくらい、とのことだが、
罰ゲームに出てくるような輪ゴムを想像してもらえばいい。

「どうですか」
感想を聞かれたので、答えた。
「やっちまった、という思いで頭がいっぱいです」

ヒリヒリするし、痛いし、私は何をやってるんだろう……という思いが脳裏をめぐった。
だいいち、Vラインを気にするような歳では、もうないのだ。
脱毛したくて悩み始めてから二十年、いろいろ遅い感がある。

「お肌をしっとりさせるミストをかけますね」

ミストより冷やしたおしぼりが欲しい……
もともと皮膚が薄く白いところに、黒いモサモサ(私の毛は濃くて太い)を集中攻撃したのだから、
それなりのダメージはきている。
しっとりとかより、大事なことがある気がした。

脱毛は周期があるらしく、根絶(?)するには、
あと5,6回通ったほうが良さそうな説明だった。
私のコースは4回までだったが、すでに次回の3ヶ月後が憂鬱であるが、
背に腹は変えられない。”

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